今までに開催された外傷予防教室の様子

2014年11月29日に開催された「2014年度東海大学トコラボプログラム 地域志向教育研究経費 採択課題〜地震・豪雨等による自然災害に関する防災・減災及び救援〜高校生のための外傷予防教室」の様子です。

災害外傷の一次、二次、三次予防
講師:小島善和

外傷予防という領域について、あまり日本では語られることがありません。今回参加した高校生もほとんど聞いたことがないようです。そこで最初は、外傷予防についての考え方、特に今回は災害にスポットを当てることの説明がされました。
講演『地震・津波の発生特性と被害特性から外傷予防を考える』
講師:山本吉道
    東海大学工学部土木工学科教授

地震とはどのようなメカニズムで発生するのか、同時に津波のメカニズムについても合わせて説明がされました。地震にも発生場所によって色々なメカニズムがあり、特に東日本大震災を例に挙げたりと、興味深い内容となりました。
講演『地震・津波・浸水災害時の外傷予防に向けて、交通機関を利用する上での注意』
講師:梶田佳孝
    東海大学 工学部土木工学科准教授

東日本大震災では、地震や津波などに大きなスポットが当てられましたが、首都圏では交通網のマヒや、建物構造上の問題が多く指摘されました。そういった大きな災害時に交通機関を利用する際の注意点について説明がされました。自らを守るという点では、これまでと違った観点で学ぶことができました。
講演『大規模災害後の自転車の有効性と注意点』
講師:小林成基
    NPO法人 自転車活用推進研究会理事長

東日本大震災後、自転車が交通手段の一つとして注目を浴びていますが、残念ながら、自転車を安心して運転できる環境が日本にはまだまだ備わっていません。今回、安全を考慮した自転車やその交通環境について、海外の事例を中心に説明がされました。
講演『あきらめなければ、道は開ける』
講師:石井雅史
    藤沢市みらい創造財団 北京・ロンドンパラリンピック自転車競技(トラック、ロード)日本代表

大きな事故から障害者となって以後、どのようにして社会復帰と競技生活復帰を果たしたのか。障害とどのように付き合っていくのか、海外のライバルたちとの温かい話など、障害があっても道はひらけるという、大変有意義なお話を聞くことができました。
体験実習:シートベルトコンピテンシー(JAFより借用)自動車衝突模擬体験
ゆっくりとした速度での自動車衝突体験。時速5キロ程度とはいえ、受ける衝撃は思ったよりも大きいことを、身をもって経験することができました。
体験実習:ドクターヘリ 〜 高度救命救急センター(ER)の見学
ドクターヘリの仕組みや内側の設備など、実際に搭乗しているフライトナースとパイロットから直接説明を受ける貴重な体験となりました。続いて、実際の医療の現場を見学。ERではどのような設備でどのような治療がなされるのか、ドクターヘリとの連携などについて説明を受けました。
体験実習:傷跡を隠す化粧
(株)マーシュフィールド

火傷や傷跡を隠すコンセプトの化粧について、実際に自分の肌色に合わせるところから体験しました。普通の化粧とは違うところに興味津々です。
体験実習:First aid(一次救急処置)CPRとPRICE・包帯法
一度訓練したことがあるAEDも、いざとなるとスムーズに扱えないことが多くあります。AEDを使うことだけでなく、その前の人工呼吸や胸部圧迫などの一時救命措置について実技を含めてERの看護師から指導を受けました。
最後に…
盛りだくさんの講義・実技内容でしたが、たくさんのことを学ぶことができました。
本日の外傷予防教室の「修了証」を発行しました。

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