今までに開催された外傷予防教室の様子

2019年9月28日(土)に開催された「高校生のための外傷予防教室」レポートです。

●外傷予防教室の理念と目標
「Trauma(トラウマ)=外傷」。PTSDなどでよく使われる言葉も、元をたどれば「外傷」に行きつきます。外傷予防が掲げる4つのチカラ「人から傷つけられない力」「人を傷つけない力」「自ら傷つけない力」「傷ついた人を助ける力」。その意味や考え方を統計数字などを使って説明が行われました。
●一次救命処置、外傷の応急手当
「傷ついた人を助ける力」を身に付けるため、現役の救急救命経験豊富な看護師による
一次救命処置(BLS:Basic Life Support)と心肺蘇生法(CPR:Cardio Pulmonary Resuscitation)、そして包帯や三角巾の正しい使い方などを学びました。最初は周囲への声掛けに戸惑ったり、AEDの使い方や手順がうまくいかなかったりと苦労しましたが、みんなと助け合いながら技術を身に付けていきました。
●高度救命救急センター(ER)、ドクターヘリ見学
伊勢原市にある東海大学病院の高度救命救急センターの中を見学。救急救命の行われる処置室の見学や、実際にどのような処置が行われるのかなどの説明を受けました。続いて人気のドクターヘリの見学へ。TVドラマでも注目されたこともあり、高校生の皆さんも興味深く機内の様子などを見学・説明を受けていました。
●学校における外傷事例への対応 ~ロールプレイング~
午前中に学んだBLSやCPRを、実際に学校で起きうる場面を想定したロールプレイングを行ないました。部活時の事例だけでなく学校生活での事例も踏まえて実践。周りの声掛けが恥ずかしかったりしましたが、いつ目の前で起きても対応できる力を身に付けることの大切さを学んでいきました。
●外傷のメカニズムについて
東海大学病院の高度救命救急センターの現役医師による外傷についての講義が行われました。外傷の種類やケガの状況など多くの事例が提示されました。若い高校生の皆さんにぜひ知ってほしい内容をアツく説明される先生の想いを感じてくれたと思います。
●若者のメンタルヘルスについて
外傷を負うことは心にも傷を負うことにもつながります。特に多感な若い世代が負う心の傷について詳細な説明が行われ、悩みなどを抱え込まない大切さやそういった悩みを話せる大人が近くにいることなど、具体的な対応方法などについても言及されました。
●お疲れ様でした!
すべての講義が終了し、修了書を授与。参加した高校生のみなさんや講師の先生方、補助の看護学生たちと集合写真をパチリ!今回の経験がどのように活かされるのか、高校生の皆さんの今後の活躍に期待してます!
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